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犬や猫の健康診断をおすすめする5つの理由
【目次】
ペットを家族の一員として迎えている皆さんにとって、愛犬や愛猫が元気で長生きしてくれることは何よりの願いですよね。犬猫はいつまでも若々しく見えますが、実際には人間の4〜7倍の早さで歳をとり、6〜7歳でシニア期に入ります。そのためには、日々のケアに加えて、定期的な健康診断が欠かせません。「うちの子は元気そうだから大丈夫」と感じるかもしれませんが、実は犬や猫は体調不良を隠してしまうことが多い生き物です。今回は、動物病院で健康診断を受けるべき5つの理由をご紹介します。
早期発見で病気を防ぐ
犬や猫は言葉で「ここが痛い」と訴えることができません。そのため、飼い主さんが気づかないうちに病気が進行してしまうことがあります。例えば、腎臓病や糖尿病、心臓疾患といった病気は、初期には目立った症状が出にくいもの。しかし、健康診断で血液検査や尿検査、レントゲンなどを行うことで、こうした病気の兆候を早期にキャッチできます。早期発見なら治療の選択肢も広がり、完治の可能性も高まります。実際に、定期健診を受けたことで命が救われたケースは少なくありません。愛するペットのために、病気の芽を早めに摘んであげましょう。
年齢に合わせたケアができる
ペットのライフステージによって必要なケアは異なります。健康診断では、獣医師がペットの年齢や生活環境に合わせたアドバイスをしてくれるので、その時々に最適なケアができます。例えば、「最近動きが鈍くなったな」と感じたら、それが単なる老化なのか、関節炎のサインなのかを調べるきっかけにもなります。ペットの健全な成長、健康に寄り添うためにも、定期的なチェックが大切です。
仔犬・仔猫期や、お迎え時には
呼吸器疾患(犬だと伝染性気管支炎:ケンネルコフ、猫だと猫伝染性鼻気管炎:猫かぜ)やミミダニや回虫などの寄生虫などに対する検査が必要です。さらに、生まれつきの体の状態や特徴を把握します。
成犬・成猫期には
若いから健康が当たり前と思っていても、実は不調が隠れているケースもあります。例えば、肥満や歯周病のチェック、症状がなくても尿石症などの尿路疾患や血液検査でわかる肝障害が挙げられます。
シニア期に入ると
関節炎や認知機能の低下などの老化に伴うトラブルが見られたり、体重減少や皮膚のコンディションの悪化はホルモン疾患なども疑われます。
隠れたストレスや不調を見逃さない
動物は本能的に弱さを見せない傾向があります。特に猫や小動物は、体調が悪くてもじっと我慢してしまうことが多いものです。例えば、「食欲が少し減っただけ」「最近寝ている時間が長いな」と感じる変化が、実はストレスや病気のサインかもしれません。健康診断では、体重の変化や血液データの数値、触診での異常などを確認することができます。実際に飼い主さんが気が付く僅かな変化をもとに、獣医師が診察や検査をしてみたところ異常が分かる場合も少なくはありません。ペットの小さなSOSサインを見逃さないためにも、いつも近くで接している飼い主さんの目と、獣医師による定期的な診察との両方からの視点が重要です。
予防がコストと負担を減らす
「健康診断にお金をかけるのはちょっと…」と思う飼い主様もいるかもしれません。でも、実は定期健診を受けることで、将来的な治療費やペットの苦しみを減らすことに繋がります。例えば、歯石が溜まると歯周病になり、全身麻酔での治療が必要になることがあります。しかし、早めに歯のチェックをしてケアを始めれば、そうした大がかりな治療を避けられる可能性が高まります。また、重い病気になってからでは、通院回数や薬代も増えてしまいます。予防に少し投資することで、ペットも飼い主さんも幸せでいられる時間を増やせるかもしれません。健康診断は、将来のための選択と言えるでしょう。
安心してペットとの時間を楽しめる
健康診断の一番のメリットは「安心感」です。ペットが健康だと分かれば、毎日の散歩や遊びの時間がもっと楽しくなりますよね。逆に、「何か悪いところがあるのかな」と心配しながら過ごすのは、飼い主さんにとってもストレスです。健康診断で「問題なし」と言われれば、心からリラックスしてペットとの暮らしを楽しめますし、もし何か見つかっても早めに対処できるので後悔を減らすことができます。私たちにとってペットは大切な存在だからこそ、その健康をしっかり把握しておくことが、幸せな時間を長く保つ秘訣です。
最後に
犬や猫の健康診断は、ただ「病気がないか調べる」だけではありません。ペットの生活の質を高め、飼い主さんとの絆を深めるための第一歩でもあります。動物病院では、ペットに合わせた検査プランを提案してくれるので、「何から始めればいいか分からない」という方も気軽に相談してみてください。犬や猫にとって1年に1回の健康診断は私たち人間にとっては4〜7年に1回の健康診断を行うことと同じなのです。愛するペットのために、今日から健康診断を検討してみましょう。