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ご自宅で猫にお薬をあげるコツについて獣医師が解説します
猫が万が一病気になった時、ご自宅で猫にお薬をあげる必要があります。しかし、猫はすばしっこいし、薬を自ら飲んでくれる子はあまりいないため、投薬するのに苦労されたことのある飼い主様も多いのではないのでしょうか。また、いつものフードに混ぜ込んだらフードを食べなくなってしまったり、薬を口の中に入れてもいつの間にか出してしまったり、吐いてしまったりと困難な場合も多くあります。そこで、今回は猫にお薬をあげる方法を解説致しますので、猫の服薬にお困りの飼い主様はぜひご活用ください。
フードに混ぜても良い薬の場合は混ぜて猫に服用させましょう
フードに混ぜても差し支えないお薬で、猫がフードと一緒に薬を食べてくれる場合は、フードに混ぜて与えてください。その場合、はじめは少量のフードに混ぜて与えてください。また、フードに混ぜても服薬してくれなかったり、フードと一緒に服薬することが出来ないお薬の場合は次の方法を試してみてください。錠剤薬や粉薬、液体薬の服用方法、服用をサポートする製品について解説致します。
錠剤薬の服用方法の一例
お口の中の奥に錠剤を入れて服用させる方法です。錠剤が服用出来ない場合は割って与えたり、粉薬として与えることも出来ます。
① しっかり口を開ける
②舌の奥に薬を置く
舌の手前ではなく奥の真ん中に入れてください。この時、猫が嫌がると噛まれることもあるのであまり奥に放り込まないように注意してください。
③しっかり口を閉じ、飲み込むまで優しく喉元を撫でる。または優しく鼻に息を吹きかける。
猫の鼻に水や、好きなおやつ等をつけて服用促す方法もあります。
服用サポート製品の一例
あいづま動物病院では、こちらのように錠剤のお薬をお口の奥に入れることができる投薬機も用意しています。
錠剤を中に隠しておやつとして与えることのできる製品もあります。
共立製薬様の薬の服用方法の動画も紹介しますので、参考にしてみてください。
https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=bHTvcG4rb_U
粉薬や液体薬の服用方法の一例
粉薬や液体薬を服用する際は、基本的には食事に混ぜます。食事の混ぜることが出来ない場合は以下の方法を試してみましょう。中には暴れてしまう子もいるかもしれません。その場合は後ろからしっかり抑えて服用させたり、2人で行ってください。
また、少量の水で溶いた粉薬や液体薬は、シリンジやスポイトなどを利用して与えてください。あいづま動物病院では消毒した再利用シリンジをお配りしておりまので、受付でお申し付けください。さらに、微量の水で練って小さな塊のペースト状にして上顎の奥に擦り付けて服用させる方法もあります。
粉薬は薬の量にもよりますが、1.5mlほどの水で溶いて準備してください。
お口の横から舌の奥に少しづつ流し、服用させます。喉の奥に一気に流し込まないでください。
まとめ
猫に薬を与えるときはその子にあった服用方法を見つけ、十分にリラックスさせ素早く服用させてあげてください。無理に服用させることで誤飲したり、必要以上に警戒してしまったり飼い主様が怪我をしたりする場合もございます。なかなか上手く薬を飲ませることができない場合や、どうしても服用させられない場合は別のお薬や別の方法を検討することも出来ますので獣医師に相談してみましょう。また、あいづま動物病院では服用方法のパンフレットをお渡ししたり、服用方法の指導も出来ますのでお困りの飼い主様はお気軽にご相談ください。