

News
お知らせ・
求人情報
エキゾチックアニマルを動物病院に連れて受診する時の注意点5つ
【目次】
エキゾチックアニマルとは、犬や猫といった一般的なペットとは異なり、ハムスター、ウサギ、フェレット、フクロモモンガ、ミーアキャット、パームシベット、ハリネズミ、鳥類、爬虫類、両生類など、ちょっと特別な動物たちのことを指します。これらの動物を家族として迎えている飼い主さんが増えていますが、いざ体調を崩した時に「どうやって病院に連れて行けばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。動物病院の院長として、日々さまざまなエキゾチックアニマルを診察する中で、飼い主さんにぜひ知っておいてほしい注意点を5つお伝えします
事前に病院がエキゾチックアニマルに対応しているか確認する
まず最初に大切なのは、エキゾチックアニマルの診療に対応しているかを確認することです。すべての動物病院が爬虫類や鳥類、小型哺乳類を診られるわけではありません。たとえば、ヘビやトカゲのような爬虫類は温度管理が重要で、専門的な知識や設備が必要になります。また、対応していても、すべての疾患に対応できるわけではありません。私が院長を務める病院でも、エキゾチックアニマルに対応した診察室や保温室・入院室を用意していますが、そうでない病院も多いのが現状です。受診前に電話で「フェレットを診てもらえますか?」「インコの診察は可能ですか?」などと具体的に聞いておくと安心です。また、可能であれば事前に予約を入れると待ち時間も減り、動物への負担が軽減されます。ただし、連れて行った方が良いか?というお問い合わせは多数ありますが、実際に診察をしてみないことには判断することが出来ません。ですから電話にて問い合わせる場合は、来院すること前提が望ましいでしょう。
適切なキャリーや容器で安全に運ぶ
エキゾチックアニマルを病院に連れて行く際は、種類に合わせたキャリーや容器を用意することが重要です。たとえば、ウサギやフェレットなら通気性が良く、底が安定したペットキャリーが適しています。一方、爬虫類の場合は保温性のあるプラスチック容器に、タオルやペットシーツを敷いてあげると良いでしょう。鳥類はケージごと運ぶか、小さなキャリーに入れて暗めの布をかぶせるとストレスが減ります。注意したいのは、「手で持って行けばいいや」と考えないこと。病院内では他の動物がいて驚いたり、逃げ出したりするリスクがあるため、必ず安全な容器に入れてください。移動中の温度管理も忘れずに。特に冬場はカイロをタオルで包んで容器に入れるなど、工夫が必要です。また、待合室で他の動物たちと一緒に診察まで待つのが不安な方は、スタッフに声をかけていただければご自身のお車でお待ちいただくことも可能です。
普段の様子や症状を詳しくメモしておく
診察の際、私たち獣医師が最も頼りにするのは飼い主さんからの情報です。エキゾチックアニマルは種類によって正常な状態が異なり、犬や猫ほど明確な症状が出にくい場合もあります。たとえば、飼われているハムスターが「最近元気がない」と感じても、それが食欲の低下なのか、動きが少ないのか、具体的に教えていただけると診察がスムーズになります。できれば、普段の食餌量、排泄物の状態(量、色や形、臭いなども)、行動(じっとしている、足をあげている、歩き方がおかしいなど)の変化をメモして持ってきてください。写真や動画も大歓迎です。特に爬虫類や鳥類は、環境の変化が体調に影響しやすいので、ケージの温度や湿度、照明の種類なども伝えてくれると助かります。
ストレスを最小限にする準備をする
エキゾチックアニマルは環境の変化に敏感で、移動や診察自体が大きなストレスになることがあります。たとえば、鳥類は慣れない場所でパニックを起こして羽を傷つけることがありますし、ウサギはストレスで食欲をなくすことも。病院に連れて行く前は、なるべく静かな環境で過ごさせ、当日はキャリーに慣れ親しんだタオルやおもちゃを入れてあげると落ち着きます。移動中も車内の騒音や振動に気をつけ、到着後は待合室で他の動物と距離を取れる場所を選んでください。診察が終わったら、できるだけ早く自宅のケージに戻してあげて、様子を見てあげることが大切です。
緊急時の対応を事前にイメージしておく
最後に、エキゾチックアニマルの場合、急に体調が悪化することがあります。たとえば、爬虫類が低温で動かなくなったり、鳥が突然呼吸困難に陥ったりした時、すぐに対応できる準備が必要です。私が診察する中でも、「昨日から様子がおかしかったけど様子を見ていたら急に悪化した」というケースは少なくありません。エキゾチックアニマルは体が小さい分、状態が急変しやすいので、「おかしいな」と思ったら、夜間や休診日は対応できないことが多いので、診療時間内に早めに連絡を取ることが大切です。近くに24時間対応の救急病院があるのかを調べておくのもよいと思います。
まとめ
エキゾチックアニマルを動物病院に連れて行く際は、事前の確認と準備が鍵となります。病院選びから移動手段、情報提供、ストレスケア、緊急時の備えまで、ちょっとした工夫で動物への負担を減らし、適切な治療につなげることができます。私たち獣医師も、飼い主さんと一緒に大切な家族を守りたいと思っています。もし不安なことがあれば、遠慮なく相談してください。一緒に健康な生活を支えていきましょう。