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コラム-エキゾチック

2026.01.30

ハムスターを迎える前に知っておいてほしいこと

ハムスターは、小さくてまるっとした体にふわふわの毛、毛づくろいをしたり餌を食べている愛らしい仕草が魅力的であり、小動物のなかでもとくに人気のペットです。

これからお迎えしようと思っている方もいるのではないでしょうか。

ハムスターは比較的飼いやすいペットではあるものの、デリケートな一面もあるため、適切な飼育環境で飼うことが重要です。

この記事では、飼育に必要なアイテム、基本的なお世話の仕方、飼育のポイントを解説していきます。

この記事を読んで、安心してハムスターを迎えられるようになれば幸いです。

ハムスターってどんな動物

ハムスターは草原地帯や半砂漠地帯に生息するネズミの仲間です。ネズミの仲間ですが尻尾が短いのが特徴です。地面に穴を掘って生活し、夕方から夜、早朝に餌を探して動き回る夜行性の動物です。

雑食生で植物の葉、茎、根、種子の他に昆虫なども食べます。前歯(切歯)が一生伸び続けるため、硬いものをかじってすり減らす必要があります。頬に食べ物などをしまえる「頬袋」があることも特徴で、巣の外で見つけたものを頬袋に入れて持ち帰る習性があります。

ハムスターの種類や性別よって体重は異なります。(目安 ゴールデンハムスター:130g〜210g、ジャンガリアン・キャンベル:オス35g〜45g、メス30g〜40g、ロボロフスキー:15g〜30g)

種類にもよりますが、飼育下での寿命は2年〜3年です、性成熟はゴールデンハムスターで約7周齢前後、ジャンガリアンなどの小さいハムスターは約2ヶ月程度です。成熟したオスは陰嚢がかなり大きくなります。1度の出産で4匹〜10匹前後の子供が生まれます。縄張り意識も強いため、単独での飼育をおすすめします。

飼育に必要なアイテム

ハムスターをペットとして迎える際には、過ごしやすい環境を整えましょう。

・ケージ

ハムスターは運動が大好きです。思いっきり動き回れるよう、ケージは横に広いものを用意しましょう。(大きさの目安 ゴールデン:幅60cm×奥行き45cm×高さ30cm 以上、ジャンガリアン:幅45cm×奥行き30cm×高さ25cm以上)また、湿気や熱がこもらない通気性の良いタイプを選びましょう。ただし金網を噛む癖がある子の場合は、歯を守るために水槽タイプやプラスチック製も検討しましょう。ケージの接合部分や回し車の隙間に手脚が引っかかり怪我をしてしまうこともありますので、その子にあった安全な環境を整えてあげてください。

・回し車

回し車は、運動不足解消とストレス解消に役に立ちます。

体のサイズに対して十分な大きさ(背中が反らない大きさ)があるものを選びましょう。また、足が挟まらないつなぎ目がないタイプがおすすめです。

・床材

床材は吸湿性が高く、ハムスターがアレルギーの少ない紙製のチップがおすすめです。尿の色もわかりやすいため、健康チェックにも役立ちます。なお、手芸用の綿などは足に絡まる事故が多いため控えましょう。また、温度管理のために、ケージの下に敷くパネルヒーターも準備しましょう。

・給水器

給水器は、ハムスターが水を飲むための道具です。お皿に入れて水を与えると、お皿を倒し水がこぼれて床材が濡れたりします。そのためケージに吊り下げ式のタイプがおすすめです。

・ハウス(巣箱)

ハムスターは基本的に臆病で、暗くて狭い場所を好む生き物です。木製や陶器製の巣箱を設置して、中で休めるようにしてあげましょう。

・トイレ、トイレ砂

ハムスターは決まった場所で排泄する習慣があります。

トイレは三角形のケージの隅に置くタイプが設置しやすくておすすめです。また、トイレ砂は誤食の危険性があるため水分で固まらないタイプを選びましょう。トイレは毎日掃除しましょう。

・かじり木、かじるオモチャ

かじり木は、ハムスターやうさぎのように歯が伸び続けるげっ歯類向けの用品です。固いものをかじることで余分な歯が削られ、ストレス解消にもなります。

・フード、餌入れ

ハムスターに与える餌は、栄養バランスのとれたハムスター専用の「ペレット」を主食とし、おやつの野菜や種子類を適量組み合わせて年齢や体調、体格に応じて食事内容を調整しましょう。

ペレットは、高タンパクで低脂肪の餌がおすすめですが、栄養に偏りが出ないように、タンパク質や脂肪成分以外にも、繊維質やビタミンなどがバランスよく配合された餌を選びましょう。購入の際に栄養成分表を確認してみてください。

餌入れは、ある程度重さがありひっくり返りにくいものを選びましょう。

・砂浴び用容器(お風呂)砂浴び砂

ハムスターの砂浴びは体を清潔に保ち、ストレスを発散させる効果があると言われています。砂遊びは必ずしも必要ではありませんが、トイレで砂遊びをしてしまう時には専用の砂遊びばを作ってあげると良いでしょう。ゴールデンハムスターなど、砂遊びを行わない種類もいます。

基本的なお世話

ハムスターを迎える準備が整ったら、いよいよハムスターをケージに入れてお世話を始めます。

迎えて最初の1週間は、触らず見守って環境に慣れてもらうことを優先してあげましょう。

・食餌は1日1〜2回

食餌はハムスター用ペレットを1日1〜2回、決まった時間に決まった量を与えましょう。量は体重の5〜10%が目安です。

おやつは野菜や果物、ひまわりの種などです。野菜や果物は少量なら良いですが、水分や糖分が多い食材は控えめにしましょう。ひまわりの種やカボチャの種などの種子類は、脂肪分が高く高カロリーのため肥満の原因となります。あげすぎには注意しましょう。おやつはあくまでもコミュニケーションツールとして使っていただき、与える量は食事量の10%以下になるようにしましょう。手渡しでおやつを与えていると、ハムスターも飼い主に慣れやすくなります。

・毎日飲み水の交換を行う

給水器の水は毎日交換しましょう。水自体や給水器に雑菌やカビが繁殖する可能性があるため、常に新鮮な水を与えることが大切です。

ノズル部分は詰まりやすいため、こまめに掃除をしましょう。

・週1回以上ケージを掃除する

ケージの中は、給水器からの水やおしっこの水分で湿度が高くなりやすいため、放置すると細菌が繁殖して病気になる可能性があります。特にプラスチックのケージやガラスのケージは注意が必要です。

そのため、週に1回以上は床材を交換して、汚れている場所を掃除してください。このとき全ての床材を変えずに少し残して、縄張りが確認できるようにしておきましょう。

そして、1〜2ヶ月に1回大掃除を行いましょう。このときはハムスターをケージから出し、ケージを含めた全ての飼育道具を水洗いして天日干ししましょう。

丸洗いした後も、掃除前に使用していた床材を少し混ぜて戻してあげると、自分の臭いが残っていてハムスターがパニックになりにくいです。

毎日の健康チェック

毎日の観察で次のポイントをチェックしましょう。

・食欲はいつも通りか

・糞や尿の量、色の変化(特にお尻が汚れていないか)

・毛並み、皮膚の状態

・動きが遅い、歩き方が変

・呼吸が速い、苦しそう

月に1回以上の体重測定を行い、大幅な増減があれば食餌量の見直しを行いましょう。普段と違う様子が見られたら、早めに動物病院を受診することが大切です。小動物は体調不良を隠す習性があるため、小さな変化も見逃さないようにしましょう。

飼育の重要ポイント

ハムスターは繊細な動物です。次のポイントに注意してお世話しましょう。

・室温管理を徹底する

ハムスターは暖かい温度(適温20〜25℃)を好みます。室温が5〜10℃になると低体温症(擬似冬眠)という非常に危険な仮死状態になるので注意が必要です。なお、ハムスターは暑さも苦手です。夏は適度に冷房を使いましょう。また湿った環境も苦手なため、湿度は40〜60%を保つようにしてください。

・頻繁に触らない

ハムスターは臆病な動物です。頻繁に人間の手が伸びてくる環境は、ハムスターにとってストレスになります。

ハムスターがケージの環境に慣れてきたら、優しく声をかけながらケージの外からエサをあげてみましょう。信頼関係を築いていくと、触れ合いも楽しめるようになります。

・かかりつけの病院を見つけておく

ハムスターが病気になった時に備えて、小動物の診療が得意な病院を見つけておくことが大切です。

小動物を診てもらえる病院は、犬や猫ほど多くありません。

事前にアクセスのよい病院を探しておきましょう。

当院でも小動物の診察を行なっております。お気軽にご連絡ください。

まとめ

ハムスターは、正しい環境と毎日のちょっとした気配りで、安心して長く暮らせるパートナーです。

当院では、ハムスターをはじめとする小動物の診療にも力を入れています。食餌、環境づくり、健康面に少しでも不安があれば、いつでもご相談ください。

飼い主さまとハムスターの生活が、これからも楽しく穏やかなものになりますように



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