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2026.01.10

当院で使うサポートアイテムの役割

動物病院やトリミングサロンなどで口輪やエリザベスカラーを装着してるのをみて「かわいそう」「嫌がってるのでは」と不安に感じたり、少し不快に思ったことはありませんか?

一見すると確かにかわいそうに見えます。それはみなさんが、大切なご家族である動物を想うからこそ生まれる、とても自然な気持ちだと思います。

動物を常日頃から扱っている我々動物病院スタッフは、動物と関わる中で、動物たちが「今はあまり触られたくないかな」「少し緊張をしているかな」と感じる瞬間があります。動物病院など普段と異なる環境で、動物はむやみに触られると、急に体をこわばらせたり、逃げようとしたり、口が出そうになることもあります。動物のそうした反応は怖さや不安、慣れない状況からくる、ごく自然な気持ちの表れなのです。

そのような時に、無理に押さえつけるのではなく動物と人の両方を守るために使われるのが、さまざまなサポートアイテムです。これらは「我慢させる道具」ではなく「安心してもらうための手助け」として活用されます。

今回は当院で活躍してるサポートアイテムとその役割を紹介していきます。

なぜサポートアイテムが必要なのか

動物が不安や緊張が高まった状態で、無理に触れてしまうと、動物に怪我をさせてしまったり、触ってる人間側が怪我をするなど、トラブルに繋がる危険性があります。

サポートアイテムは、そうした状態が見られた時、あるいはそうなりそうな時に落ち着かせるための手助けとなる存在です。アイテムを使うことで人との距離を保ちやすくなったり動物自身も安心できる体勢を作りやすくなります。その結果、動物にとって不安な時間を短くすることができます。

サポートアイテムは適切に取り入れることで動物にも人にも安心できる時間を作ることができます。

どんな時にサポートアイテムを使うのか

サポートアイテムは、動物が噛んだり暴れたりしてから使うものと思われがちですが、実際にはこれから不安が強くなりそうと感じた段階で使うことが多くあります。

体がこわばっている、呼吸が荒くなっている、目が泳いでいるなどのサインが見られた時は早めにサポートアイテムを使うことで大きなトラブルを防ぐことができます。

また、過去に嫌な経験があり特定の行動や触られ方が苦手な子にも有効です。最初からサポートアイテムを使う事で動物にとって緊張したり不快な時間を短く終わらせてあげることに繋がります。

サポートアイテムの紹介

口輪

口元を覆い噛みつきの可能性がある子に使われます。緊張しやすい子もいるため、必要な場面で短時間で使うことがポイントです。

しかし、サイズが合っていないと外れてしまったり逆に苦しさを感じさせてしまう危険性があります。なのでその子にあったサイズを使うことが安心、安全に繋がります。

エリザベスカラー

口を塞がないため、口輪より受け入れてくれる子が多いです。日常的には手術後や怪我をした時届いてはいけない部位を守る目的で使われます。

噛みつき防止として使う場合は前から手を出したり。口が届く位置に手があると噛まれる危険性があるので注意が必要です。

厚手の手袋


噛まれたり、引っかかれたりするリスクを減らすサポートアイテムになります。

口輪やエリザベスカラーを装着する前に体を支える時や、ケージやキャリーなどから出す時など何も装着していない状態の子に使うことが多いです。

ただし、手袋を装着すると指先の感覚が鈍くなるため力を入れすぎないよう注意しながら使用することが大切です。

タオル・バスタオル


体を包みこんで動きを制限したり、顔に被せることで不安や恐怖を和らげ、落ち着かせるために使われるアイテムです。抑えるのではなく包むことを意識する事で安心感を与えやすくなります。

身近な道具でありながら多くの場面で活躍するアイテムです。

猫用バッグ

猫は口だけでなく手(爪)が出る子や、人よりも俊敏なため逃げてしまう子もいます。そんな時に活用されるのが猫用バッグです。体全体を包み込みながら顔周りの処置が行うことができ、猫の不安や興奮を抑える手助けとなります。また、チャックがついているため前足のみ出して処置やすることも可能です。タオルと違い体をしっかりと覆う事ができ、動きが最小限になるので抑えやすくなります。

おわりに

動物が嫌がる行動を見せる時、それには必ず理由があります。その気持ちに寄り添いながらサポートアイテムの力を借りて安全な関わりを選ぶことは動物にとっても、そして人にとっても大切なことです。

道具は「抑えるため」だけではなく「守るため」のものでもあります。当院では動物の安心と安全を第一に考えながら状況に合わせて使用しているようにしています。「うちの子には必要ないのに」と思うかもしれませんが、環境が異なる場所にくると、普段は大人しいのに興奮してしまう子も少なくありません。動物、動物病院スタッフ、飼主様それぞれが安全、安心でいられるよう、必要なことですのでご理解ください。

この記事を読み少しでも安心してお任せいただけましたら幸いです。

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