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愛犬の車酔いの症状と対策
【目次】
愛犬とのドライブは、飼い主さんにとって楽しいひとときのはず。でも、愛犬が車でぐったりしたり、吐いてしまったりすると、心配になりますよね。犬の車酔いは適切な対策で軽減できることがあります。このコラムでは、車酔いの原因や症状、予防や対処のコツをお伝えします。愛犬との快適なドライブのために、ぜひ参考にしてください!

犬の車酔いとは?その原因は?
犬の車酔いは、人間と同じように、車の揺れや感覚の混乱が原因で起こります。主な原因は以下の4つです。
1. 内耳のバランスの乱れ
犬の内耳にある三半規管は体のバランスを保つ役割を担っています。車の揺れやスピードの変化に三半規管が追いつけず、吐き気やめまいを引き起こすことがあります。特に子犬や若い犬は内耳がまだ発達中なので、車酔いしやすい傾向があります。
2. 視覚と体の感覚のズレ
車内で外の景色が動いているのに体は止まっている状況が犬を混乱させ、車酔いの原因になることがあります。また、車内の暑さ、匂い(排気ガスや芳香剤など)、ムッとした空気も不快感を増やします。
3. ストレスや不安
「車に乗る=動物病院に行く」などの嫌な記憶があると、犬はストレスを感じ、車酔いが悪化することがあります。知らない場所への移動も不安の原因になることがあります。
4. 体質や健康状態
犬種や個体差で車酔いしやすい子もいます。また、空腹や食べすぎ、消化器の不調も車酔いを誘発する可能性があります。
車酔いの主な症状
愛犬が車酔いしているかどうかは、以下のような症状で気づけます。愛犬の様子をよく観察してみましょう。
・よだれが増える:口の周りが濡れるほどよだれが出る。
・嘔吐:吐き気から吐いてしまう。
・落ち着きがない:ソワソワしたり、吠えたり、震えたりする。
・元気がない:ぐったりしたり、食欲が落ちたりする。
・あくびやハアハア呼吸:ストレスや吐き気のサインとして現れる。
車酔いが起きたときの対処法
もし愛犬が車酔いしてしまったら、慌てず次の対応を試してください。通常、半日ほどで症状は落ち着きます。
・安全な場所で休憩:車を停めて外の空気を吸わせましょう。短い散歩で気分が落ち着くことも。
・少量の水を与える:脱水を防ぐために少しずつ水を。大量に飲ませると吐き気を誘発するので注意。
・車内を清潔に:嘔吐した場合はすぐに清掃し、匂いを残さないように。匂いが残ると次回のドライブでストレスに繋がります。
車酔いを防ぐコツ
愛犬が車酔いしやすい場合、以下の方法を試して、少しずつ車に慣らしてあげましょう。
短いドライブからスタート
いきなり長時間のドライブは負担が大きいです。まずは近所への5~10分の短いドライブから始め、車が怖くないことを教えてあげましょう。ドライブ後に公園で遊んだり、おやつをあげたりすると、「車=楽しい!」と覚えてくれます。
快適な車内環境を整える
・換気を良くする:窓を少し開けたり、エアコンで涼しく保ったりしましょう。暑さやムッとした空気は車酔いを悪化させます。
・安定した場所を確保:犬用のシートベルトやクレートを使って、揺れにくい場所に固定してください。クレートは慣れている子にとって安心できる空間になります。
・外が見える位置に:窓の外を眺められると、視覚と体の感覚のズレが減り、車酔いが軽くなることがあります。
食事のタイミングを工夫
空腹や満腹は車酔いの引き金に。ドライブの2~3時間前に食事を済ませ、胃を落ち着かせておきましょう。少量の水はOKですが、飲みすぎには注意してください。
リラックスできる工夫
愛犬が好きな毛布やおもちゃを車に持ち込むと安心します。静かな音楽を流すのもリラックス効果が期待できるかもしれません。
動物病院で出来る対策
車酔いがひどい場合は、獣医師に相談してお出かけに合わせて前もって酔い止め薬を処方してもらうのも一つの方法です。人間と同じように、ドライブの前に服用できる酔い止め薬があります。薬は症状の程度や犬の体質によって異なるため、人間用の薬や市販薬を自己判断で使用しないようにしましょう。
長距離の移動の場合は脱水を防ぐために事前に注射や点滴を行うなどの処置や、リラックスを即す薬の処方といった手段もあります。
車酔いは子犬に多く見られますが、成犬でも続くことがあります。特に初めてのドライブで車酔いした子は、車に乗るたびに不安を感じるようになることもあります。しかし、頻繁に車酔いが起きたり、症状がひどい場合は、消化器や内耳のトラブルが隠れている可能性もありますので病院で診察を受けてください。
最後に
愛犬の車酔いは、飼い主さんの工夫と愛情で軽減できる場合があります。もし、愛犬が車酔いを起こしやすい子だったとしても、焦らず少しずつ車に慣らし、快適な環境を整え流ことによって、楽しいドライブにすることも不可能ではありません!決してあきらめず、根気よく対策してあげましょう!
何かご不明な点や、愛犬の車酔いについて具体的なアドバイスが必要な場合は、ぜひお気軽にご相談ください。